精神障害者ホームヘルパーの世界の信用

精神障害者ホームヘルパーは、障害のある人の家で日常生活の世話を行う仕事。

ヘルパーの支援を受ける人にも色々あるが、自分が知っているケースは、他所で断られたり他のヘルパーからNGが出て誰も行きたがらない所ばかりだった。
自分でしたことを次の瞬間には忘れて激怒する人、若年性アルツハイマー認知症に伴う物盗られ妄想の激しい人など、扱いの難しい人々はすでに他のヘルパーから散々な扱いをされている人が多く、新しく信頼関係を築く事が難しい事が多い。

そんな介護の世界だが、親のエピソードで印象に残っているものにこのようなものがある。

  • どうしても給与明細を出したがらないホームヘルパーの上司
  • 新しい老人ホームの職員が入った後から定期的に起こる入居者の不審死
  • 妄想に取り憑かれてヘルパーに包丁を突きつける加入者。幸い親に怪我はなかった

中高大の時はこのような話を毎週愚痴られていて、人間は基本信用しちゃ駄目だし、恩は仇で返されるものだと学習していた。

翻ってSWEの世界ではどうも信用が大事らしいとようやく理解してきた。そんな世界はテレビや小説の世界の妄想ではなく現実にも存在していたらしい。そもそも中高大、あるいは研究者の世界でも信用は大事だったんじゃないかと今になると思う。
頭ではわかっているのだが、人間から信用を得る行動を取ることに強い違和感が拭えない。そんなことをしては後々危険な目に合うと感じでいるのかもしれない。海外旅行でわざわざ危険な路地裏を覗きに行く、あるいは台風の日に田んぼの様子を見に行くのと同じ感覚で、リターンに対してリスクが高すぎると直感が訴えかけている気がする。

感受性の高い頃の親の話は良くも悪くも子供にかなり影響があるので気をつけたい。子供が小さいうちは、身近な大人はとりあえず信用しておいて、親から見て信用できなさそうなら対処する、みたいな運用をする方が、何でもかんでも信用しちゃ駄目と教えておくより精神に良さそう。